北海道砂川市の要請でヒグマを駆除して猟銃の所持許可が取り消され、処分は不当と訴えて3月の最高裁判決で逆転勝訴した道猟友会砂川支部長池上治男さん(77)に対し、道公安委員会が9日謝罪し、猟銃を返還した。池上さんが猟銃を手にするのは7年ぶり。
道警の徳田一志保安課長が同日、池上さんの自宅を訪れ「判決を重く受け止め、ご不便ご負担をおかけしたことをおわび申し上げます」とする道公安委のコメントを読み上げ、頭を下げた。
池上さんは「ハンターに寄り添った判決。(公安委の判断は)それに応じてほしい」と述べ、安易な所持許可取り消しを控えるよう求めた。
池上さんは2018年、ライフル銃でヒグマ1頭を駆除。道公安委は19年、鳥獣保護管理法の規定に反するとし、所持許可を取り消した。
21年の一審札幌地裁判決は池上さんの請求を認めたが、24年の二審札幌高裁判決は「跳弾が建物に届く危険があった」と取り消し処分は適法とした。3月27日の最高裁第3小法廷は、人的被害は生じておらず、発砲までの経緯に不適切な点は見当たらないと結論付けた。