大阪市内で目撃が相次ぐシカについて、奈良県の山下真知事は25日の記者会見で、大阪市が捕獲した場合、県内で放すことは認められないと表明した。奈良公園にいるシカは一部地域を除く奈良市内では文化財保護法に基づく天然記念物だが、エリア外では鳥獣保護管理法に基づきクマやイノシシと同様の扱いになると説明した。
大阪府の吉村洋文知事と大阪市の横山英幸市長から対応について問い合わせがあり、山下知事は24日に書面で回答したとしている。
山下氏は「農林業や人へ被害を及ぼす恐れが否定できない」と述べた上で、「県が把握している限り、捕獲した野生動物を他の都道府県で放獣した例は確認できていない。この原則を崩すことはできないと判断した」と述べた。
シカは21日に大阪市鶴見区や城東区で、翌22日にはJR大阪駅まで約2・5キロの都島区で目撃されていた。