宮古島沖の撃沈艇、潜水調査へ

旧日本海軍の艦艇「燕」の調査概要を発表する水中探検家の伊左治佳孝さん(右)=20日午前、沖縄県庁

 太平洋戦争中の1945年3月、沖縄県の宮古島沖で米軍に撃沈された旧日本海軍の艦艇「燕」の潜水調査が、3月1日から始まる。遺族の調査依頼を受けた大阪市の水中探検家伊左治佳孝さん(37)が20日、沖縄県庁で記者会見し調査概要を発表した。「遺族は高齢となり、時間の猶予はない。何かしらの痕跡を見つけ、喜んでもらえれば」と語った。

 伊左治さんによると、撃沈で死亡した吉田武雄艦長の息子進さん(84)=千葉市=が遺骨収容を依頼した。調査は、船体が沈んでいるとされる宮古島沖の海域で実施。水深25~50メートルに潜り、船体の撮影を試みる。遺骨や遺留物が見つかれば収容を目指す。進さんも宮古島で調査を見守る予定という。

 燕は機雷の設置などを担った「敷設艇」で全長約68メートル。81年前の3月1日に米軍に撃沈され、乗組員数十人が戦死したとされる。

 伊左治さんが2月に参加した山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」の遺骨捜索では、台湾人の男性ダイバーが溺死した。伊左治さんは「安全に気を付けて調査する」と話した。

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