人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った再生医療等製品が、世界で初めて一般医療として実用化する見通しとなったことを受け、2製品の関係者は19日、喜びと手応えを口にした。「リハート」を開発した澤芳樹大阪大特任教授は治療の世界への普及に意気込みを見せ、「アムシェプリ」に関わった京都大iPS細胞研究所の高橋淳所長は「ゴールではない」とさらなる研さんを誓った。
同日夜、大阪市内で記者会見した澤氏は時折手ぶりも交えながら「このリハートを一日も早く、一人でも多くの重症患者に届けたい」と熱弁。「治療が世界に普及できるように歩みを進めていく」と述べた。
今後20程度の医療機関で有効性や安全性を調べる調査を実施すると説明。「(承認期限の)7年もかけてやってられないと思って頑張りたい」と話した。
パーキンソン病を対象にしたアムシェプリの治験に取り組んできた高橋所長も同日、「今回の審議結果は大きな一歩だ」とのコメントを発表した。高橋所長は喜びの一方、「ゴールではなく、新しい医療の始まりに過ぎない」と指摘した。