静岡県伊東市の田久保真紀前市長(56)の学歴詐称疑惑を巡り、県警は14日、地方自治法違反などの疑いで刑事告発された田久保氏の市内にある自宅を家宅捜索した。弁護士が同日、東京都内で取材に応じ明らかにした。県警は押収した資料などを基に告発容疑の立件可否を判断する。
田久保氏はこれまでの県警の任意聴取に、犯罪の成立を否定した上で詳細を黙秘した。福島正洋弁護士は、家宅捜索について「想定していた。驚きはない」と話し、卒業証書とされる文書は弁護士事務所で保管していると認めた。
また福島氏は、刑事訴訟法が定める押収拒絶権に基づき「卒業証書」とされる書類の差し押さえは許されないとの趣旨の文書を、12日に県警へ提出したとも説明した。同法は弁護士らが業務上の委託を受け保管する書類について、他人の秘密に関するものは押収を拒めるなどと定めている。
田久保氏は東洋大を除籍されたが、昨年5月の市長選で当選後、市の広報誌のプロフィルなどで卒業と紹介。市議会の調査特別委員会は「卒業と勘違いしていた」との主張を虚偽と認定した。