円安によって「外為特会(外国為替資金特別会計)の運用もホクホク状態だ」などと訴えた高市早苗首相発言の余波が続いている。みずほ銀行がリポートで発言に懸念を示す一方、片山さつき財務相は「特に円安メリットは強調していない」と擁護するなど、意見が百出している。
発言があったのは1月31日の演説。「円高が良いのか円安が良いのか分からない」としつつ、円安で外為特会での外貨資産の運用益が増えている点に言及したほか「輸出産業にとって大チャンス」と発言した。円安による輸入品価格上昇などには触れず、民主党政権時代には円高で「輸出しても売れないから日本の企業は海外にどんどん出て行った」とも述べた。
首相は今月1日、自身のX(旧ツイッター)で「円安メリットを強調したわけではない」と弁明。しかし発言は市場から円安容認と受け止められ、今月2日の東京外国為替市場では円安が進行した。
みずほ銀行は2日に「高市演説を受けて」とするリポートを公表。円安になれば企業が国内投資を進めるとの発想を「前時代的だ」と断じた。