【ブリュッセル共同】金の需要が2025年に前年比1%増の5002・3トンと過去最高を更新し、初めて5千トンの大台を突破した。地政学的リスク拡大で、安全資産とされる金の投資目的の需要が急増する一方、消費者向けの宝飾品用途は減少。金価格は足元では不安定な値動きが続くが、調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC、ロンドン)は堅調な需要が続くと予想する。
金需要のうち投資目的は2175・3トンと前年から84%増えた。金の価格に連動する上場投資信託(ETF)の需要が801・2トンと前年比の増加幅で最も大きく、金地金の需要も24%増えた。
これに対し、消費者向け宝飾品の需要は18%減の1542・3トンにとどまった。急速な価格上昇が響いた。市場規模が大きい中国は経済低迷も響いて25%減少し、インドも24%減だった。
中央銀行による需要は21%減の863・3トン。10~21年の年間平均の473トンは大幅に上回ったが、22~24年が年間千トン超だったのに比べると鈍化した。