政府は22日の経済財政諮問会議で、財政の健全性の指標となる国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の中長期試算を示した。黒字化を見込んでいた2026年度の収支は一転して8千億円の赤字となる。物価高対策で巨額に膨らんだ25年度補正予算が響いた。一方、名目の国内総生産(GDP)に対する債務残高比率は26年度に186・6%となり、前年度比6・2ポイント改善すると見通した。
衆院選を前に与野党が消費税減税を主張し、財政悪化懸念から長期金利が上昇している。経済成長を優先する高市早苗首相は債務残高対GDP比率を重視し、単年度のPB黒字化にこだわらない考えを示しているが、市場の信認を得られるかどうかが焦点となる。
PBは25年8月時点で3兆6千億円の黒字を見込んでいた。
26年度のPBは、高市政権が策定した25年度補正予算の歳出(支出)が5兆2千億円の悪化要因となる。予算執行が26年度にまたがることが理由だ。ただ、02年に政府が黒字化を掲げて以降では赤字額は最少。