特養待機なお22万5千人

 厚生労働省は25日、特別養護老人ホーム(特養)へ申し込んでも入れない待機者が今年4月1日時点で約22万5千人に上ったとの調査結果を発表した。2022年度の前回調査から約5万人減った。厚労省の担当者は「在宅サービスの充実や施設整備が進んでいる」としているが、依然として待機者が多い状態が続いている。

 特養は、介助が必要な高齢者が食事や入浴、排せつなどの手助けを24時間受けながら暮らせる施設。原則として要介護3以上の中重度者が新規で入所する。要介護1、2でも自宅での生活が難しい人は入所できる。

 要介護3以上の待機者は前回より4万7千人減の約20万6千人。このうち、在宅で待機している人は約8万6千人。有料老人ホームや医療機関など、在宅以外の人は約12万人だった。要介護1、2の待機者は前回から約4千人減り、約1万8千人だった。

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