クマ生態理解した対策必要

 全国的にクマの人的被害が相次ぐ中、「市街地に押し寄せるクマとどう向き合うか」と題したシンポジウムが6日、秋田市で開かれた。専門家からは、人間とクマの「すみ分け」を実現するため、クマの生態を理解した上で対策を推進していく必要があるとの指摘が上がった。

 秋田県自然保護課でクマ対策に取り組む近藤麻実主査は「人を見ても逃げないなど、クマが人を気にしなくなっている」と危機感を表明。クマを町や人里に寄せ付けないために、餌となる果樹や食べ物の管理徹底を呼びかけた。

 東京農業大の山崎晃司教授(動物生態学)は、秋田県でのGPSを使ったクマの生態調査を紹介し「データサンプルに基づく科学的管理」を目指していくとした。

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