【エルサレム共同】パレスチナのイスラム組織ハマスは3日、自治区ガザの停戦合意に基づき、赤十字を通じて人質1人の遺体をイスラエルに返還した。イスラエル首相府は4日、身元をタイ人男性と確認したと発表した。ガザに残る人質の遺体はイスラエル人男性警察官の1人となった。
イスラエルとハマスが合意したガザ和平計画では、ハマスは10月13日までに遺体を含む人質48人全員を引き渡すことになっていた。イスラエルは残り1人の早期返還をハマスに求めているが、戦闘で荒廃したガザでは遺体の収容や確認が難しい状況となっている。
ガザ当局によると、停戦発効後の死者は360人。戦闘開始後の死者は7万110人を超えた。