オークションサイトで、歌川国芳の浮世絵の木版画などと称して偽物を販売したとして、警視庁神田署は28日までに、詐欺の疑いで、福島県富岡町、会社員野々山勝章容疑者(53)を逮捕した。東京電力ホールディングスによると、同社福島復興本社の社員。
署によると、代表作「相馬の古内裏」や弟子の月岡芳年の作品として出品されており、自宅のプリンターで作品の画像データを印刷して偽物を作成していたとみられる。サイトの容疑者のアカウントには他にも、葛飾北斎などの著名な作品を称する出品履歴があり、経緯を調べる。
逮捕容疑は4月13日、サイトに真正の木版画と装って出品。30代男性に2点を落札させ、計約120万円をだまし取った疑い。