中部電力は27日、名古屋市で臨時記者会見を開き、浜岡原発の工事で正式な契約変更と精算手続きを行わなかった不祥事が計20件判明したと発表した。これを受け、原子力本部長を務める伊原一郎副社長ら幹部2人が退任すると発表した。11月30日付。引責辞任となる。原発の安全性に影響はないと説明した。
中部電によると、退任する伊原副社長ら2人は社内ルールに反して長期にわたって取締役会などへの不祥事に関する報告を怠っていた。
佐々木敏春副社長は記者会見で「取引先や関係者にはご迷惑をおかけし、地域のみなさまには大変ご心配をおかけし心よりおわび申し上げる」と謝罪した。