ホンダは25日、半導体不足で10月下旬から停止していたメキシコの自動車工場での生産を現地時間19日に再開したと明らかにした。中国資本の半導体企業ネクスペリア(本社オランダ)の輸出制限を背景に滞っていた供給が回復し、代替品の活用も進んだという。生産調整をしていた米国とカナダの工場も25日までに通常稼働に戻った。
生産台数や販売への影響は公表していないが、既に北米での販売計画を11万台減らしたと発表している。この問題を巡っては、日産自動車も追浜工場(神奈川県横須賀市)と子会社の日産自動車九州(福岡県苅田町)での減産を余儀なくされた。
オランダ政府は9月末、企業統治の重大な欠陥を理由にネクスペリアを管理下に置いた。