ウナギ規制が最大の焦点

ワシントン条約の締約国会議の参加者ら=24日、ウズベキスタン・サマルカンド(共同)

 【サマルカンド共同】野生動植物の国際取引を規制するワシントン条約の締約国会議が24日、日本も参加してウズベキスタンで開幕した。欧州連合(EU)がニホンウナギを含むウナギ全種を規制の対象にするよう提案しており、採択するかどうかが最大の焦点となる。日本は各国に反対を呼びかける。

 27日の委員会で具体的に話し合う。日本は世界最大のウナギ消費国。国内供給の7割を中国などからの輸入に頼る。採択になれば国際取引には輸出国の許可が必要になり、価格は上昇する恐れがある。

 規制はEUがパナマとともに提案した。現在はヨーロッパウナギだけが規制の対象。ニホンウナギも絶滅の恐れがあったり、ヨーロッパウナギと見分けがつかずに取引されたりするとして、全ての種類を「付属書」と呼ばれるリストに加えるべきだと主張した。

 日本は国内研究者の論文を基に、資源量は1990年以降回復していると主張する。稚魚「シラスウナギ」の尾びれの違いや、遺伝子検査によりヨーロッパウナギと混同することはないとも反論している。

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