自転車で駐屯地と40キロ往復か

警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者=22日

 東京・赤坂のライブハウスが入るビルで女性が刺され重傷を負った事件で、殺人未遂容疑で逮捕された陸上自衛隊朝霞駐屯地所属の2等陸曹大津陽一郎容疑者(43)が事件当日、自転車で駐屯地と現場ビルをほぼ同じ経路で計約40キロ往復したとみられることが23日、捜査関係者への取材で分かった。防犯カメラの解析などで確認したという。警視庁捜査1課は同日、大津容疑者を送検した。

 女性は約2時間半後のライブ出演に備え現場を訪れた際に襲われたとみられ、捜査1課は女性の予定を把握し、計画的に移動したとみて調べる。

 捜査1課などによると、大津容疑者とみられる人物は事件当日の16日午前6時半ごろに駐屯地を出発。8時ごろ現場周辺に着き、10時半ごろ、ビルに入った女性の後を追って刺した疑いがある。その後、自転車で東京都練馬区や埼玉県和光市を通り正午過ぎに駐屯地に戻った姿がカメラに写っていた。容疑者は「朝から昼ごろまで職場にいた。赤坂には行っていない」と否認している。

 女性は約10年前から年1回程度、このライブハウスに出演していた。

最新記事
自民、政治資金の在り方を有識者で議論へ
首相は中国に真意説明を
米、特殊詐欺対応の組織新設
視覚障害者、投票に困難感じる
山陽道で事故相次ぐ、計10人以上搬送