若泉敬氏の遺書、沖縄県へ寄贈

沖縄県公文書館に寄贈された国際政治学者若泉敬氏の遺書=21日午前、沖縄県南風原町

 沖縄返還を目指す佐藤栄作首相(当時)の密使を務めて米国と交渉し、核兵器持ち込みを巡る「密約」に関わった国際政治学者若泉敬氏=福井県越前市出身=の遺書が沖縄県公文書館に寄贈され、21日に式典が開かれた。前原正人館長は「日本復帰後の沖縄の課題を考える上で貴重な資料。広く県民に活用してもらいたい」と語った。寄贈は20日付で、12月9日から閲覧できるようにする。

 遺書は若泉氏と親交のあった福井県内の関係者が保管しており、越前市の仲介で寄贈に至った。式典では、越前市の担当者が寄贈資料の目録を前原館長に手渡した。

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