高市早苗首相は21日午後、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席するため、南アフリカに向けて政府専用機で羽田空港を出発した。参加国首脳らとも個別に会談する。台湾有事が存立危機事態になり得るとの自身の国会答弁に中国が反発する中、会議に出席する李強首相と接触できるかどうかが注目点だ。
首相は、G20サミットに参加し「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国との連携強化を図る構えだ。
出発に先立ち、官邸で記者団に「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持、強化に向け、全てのメンバーが責任を共有して課題解決を進めるよう呼びかけたい」と強調した。