甲府市、性自認暴露は品位損なう

甲府市議会で開かれた政治倫理審査会=19日午後、甲府市

 甲府市の村松裕美市議(無所属)が、台湾出身で芥川賞作家の李琴峰さんをトランスジェンダーだとSNSで暴露した問題で、市議会の政治倫理審査会は19日、一連のSNS運用が「議員としての品位と名誉を損なう」と結論づけた。村松氏に警告し、政治倫理基準を順守する誓約書の提出を求めると決定した。

 本人の同意なく性自認を暴露することは「アウティング」と呼ばれ、問題化している。村松氏は今年6月、李さんから損害賠償を求める訴訟を起こされている。

 政倫審は8月から開かれていたが、村松氏は「公平性が保たれない」などとして出席を拒否。委員からは「市議に他人のプライバシーをじゅうりんする権利はない」などの意見が出た。

最新記事
政労使会議、25日開催へ
震度=気象庁発表(19日21時7分) :地震
為替相場 19日(日本時間21時)
JR東海、紙の遅延証明書廃止へ
麻薬密輸疑い、邦人の男3人拘束