【ニューヨーク、北京共同】中国の傅聡国連大使は18日、国連総会の安全保障理事会改革を協議する会合で、台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁を激しく非難し「日本は安保理常任理事国入りを求める資格は全くない」と発言した。日本の代表が反論権を行使し「根拠のない発言だ。世界の平和と繁栄に貢献してきた」と反発、非難の応酬となった。
最初の各国発言で傅氏は、高市氏の答弁は極めて危険で、中国の内政に干渉し、戦後の国際秩序を破壊するものだと主張。「日本が平和の道を歩むという基本的な約束を公然と裏切った」と批判し、国際会議の場でも日本への圧力を強めた。
日本の代表が会合終盤に「一部の代表」の発言は遺憾だと表明。「第2次大戦後、日本は一貫して平和を愛する国家として歩みを続けてきた」と反論した。
これに対し、傅氏は「荒唐無稽な発言だ」と非難。「日本の言い訳は、依然として侵略の歴史に向き合い反省できていないことを証明している」とし「台湾問題で火遊びするな」と強調した。