トヨタ自動車が、福岡県苅田町で進めている電気自動車(EV)向け電池工場の建設計画を再延期することが7日、分かった。世界的な需要減速を踏まえ、事業計画を見直す。服部誠太郎知事が県庁で記者団に明らかにした。
服部氏によると、6日にトヨタの佐藤恒治社長らと福岡市で面会した際、トヨタ側から「今後1年程度かけ、幅広に新たな事業計画を策定していきたい」と説明を受けた。
当初は、苅田町の「新松山臨海工業団地」で2025年に着工し、28年に生産を始める計画だった。だが、EV需要が鈍化し、今年3月に計画延期が判明。4月に予定していた県との立地協定式は延期となっていた。