高市早苗首相は5日の参院代表質問で、自民党派閥裏金事件に関係した旧安倍派の佐藤啓氏(参院議員)を官房副長官に起用したことを巡り、陳謝した。「国会運営に混乱を来しており、真摯におわび申し上げる」と述べた。野党は佐藤氏との接触を拒否している。
立憲民主党の水岡俊一参院議員会長は、裏金関係議員について「選挙を経ればみそぎは終わったと考えるか」と質問。その上で佐藤氏は、7月の参院選で改選の対象ではなく、官房副長官への起用を問題視した。
首相は「有為な人材に再起の機会を与えていただきたい」と要請し、佐藤氏の参院本会議への陪席や、議院運営委員会理事会への出席に理解を求めた。