唐津神社(佐賀県唐津市)の秋祭りで、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている「唐津くんち」が3日、最大の見せ場である「御旅所神幸」を迎え、獅子やかぶとをかたどった豪華絢爛な曳山14台が市街地を練り歩いた。100人以上の男衆らが曳山を勢いよく綱で引き「エンヤ」「ヨイサ」のかけ声が響くなど、秋晴れの街は熱気に包まれた。
「赤獅子」などの曳山が午前9時半から続々と神社を出発し、神事が行われる「御旅所」に砂煙を上げながら到着すると、観衆が沸き立った。
市によると、曳山は和紙や漆、金箔などで仕上げられ、乾漆造りの美術工芸品としては世界最大級とされる。