高市早苗首相は28日、トランプ米大統領と東京・元赤坂の迎賓館で初めて対面で会談し、日米同盟の抑止力、対処力を強化することで一致した。首相は「日米をより豊かにするため、日米同盟の新たな黄金時代を共につくる」と強調し、主体的に防衛力の強化と防衛費の増額に取り組む決意を伝えた。両首脳はレアアース(希土類)など重要鉱物の供給と確保、関税合意で約束した投資履行の二つの文書に署名した。北朝鮮による拉致被害者家族らと面会した。
両首脳は、東京都内の米軍ヘリポートから共に大統領専用ヘリで米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に移動し、米原子力空母ジョージ・ワシントンに乗艦した。
会談で両首脳は「自由で開かれたインド太平洋」を共に実現することで一致。北朝鮮の完全な非核化への米国の関与、台湾海峡の平和と安定の重要性を改めて確認した。
日米韓、日米フィリピン、日米豪印をはじめ同志国連携を推進していくことも申し合わせた。ロシアとウクライナの戦闘終結に向けた対応を協議した。