韓国・旧統一教会総裁側が否認

韓鶴子被告(ゲッティ=共同)

 【ソウル共同】韓国の尹錫悦前政権から便宜を受けるため政権側に金品を贈ったとして、政治資金法違反などの罪に問われた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)総裁、韓鶴子被告(82)の公判準備手続きが27日、ソウル中央地裁で開かれた。初公判に先立ち証拠調べの計画などを確認する手続きで、本人も出廷した。弁護人は起訴内容を否認した。

 韓被告の弁護人は、共謀者として起訴されている元教団幹部の供述の信ぴょう性を争う姿勢を示した。韓被告本人は発言しなかった。

 起訴内容によると韓被告は2022年1月ごろ、元教団幹部らと共謀。同3月実施の大統領選で尹氏を擁立していた「国民の力」の国会議員、権性東被告=政治資金法違反罪で起訴=に現金1億ウォン(約1060万円)を渡したとしている。

 同7月ごろには、尹氏の妻金建希被告=あっせん収財罪などで起訴=に高級ネックレスなどを贈ったとされる。

 尹政権の不正追及のため与党「共に民主党」主導で成立した法律に基づき、政府から独立した特別検察官が捜査し、今年9月に逮捕、10月に起訴した。

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