命守る働き方に「逆行」と懸念

立憲民主党の会合に出席した高橋まつりさんの母幸美さん。左は「全国過労死を考える家族の会」代表世話人の寺西笑子さん=23日午後、東京都千代田区

 高市早苗首相による「労働時間規制の緩和検討」の指示について、過労死遺族らから命を守る働き方に「逆行する」との懸念が相次いでいる。23日、立憲民主党の会合に出席した「全国過労死を考える家族の会」の代表世話人寺西笑子さん(76)は「リスクの高い働き方、命が奪われる働き方に傾くことが心配でなりません」と語った。

 「私たちは、大切な家族が馬車馬のように働かされて過労死したのです」。寺西さんは、1996年に夫を亡くした。高市氏は自民党総裁に選出された後、所属議員に向かって「ワークライフバランスを捨てる」「馬車馬のように働いてもらう」と述べたが、寺西さんは「耳を疑う発言だ」と批判した。

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