天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは23日、戦後80年の戦没者慰霊として、東京大空襲の犠牲者らをまつる東京都慰霊堂(墨田区)に供花された。側近によると、戦中にあった全国各地の空襲被害を代表する形で平和への思いを示した。記憶継承を願い、節目の年に戦禍の地を巡った一連の訪問は、今回で終了した。
ご一家は午後2時過ぎ、慰霊堂の霊殿前に白い花束を手向け、深々と一礼した。遺族代表が見届けた。
1945年3月10日の東京大空襲は、米軍の無差別爆撃で約10万人が亡くなったとされる。
戦後80年の訪問は4月の硫黄島(東京)に始まり、6月に沖縄と広島、9月に長崎と続いた。沖縄と長崎は愛子さまも同行した。