川崎重工業など3社は20日、兵庫県明石市で、開発中の船舶用水素エンジンの試験機と燃料供給設備を報道陣に公開した。海運業界の脱炭素化に向けた国の支援事業の一つで、2030年度までに水素燃料船の実証運航完了を目指す。
国際海事機関(IMO)は、50年ごろまでに海運分野における温室効果ガス排出量ゼロを目標に掲げている。水素エンジンの実用化は、技術開発に加え、水素燃料の普及や価格引き下げも課題となっている。
水素エンジンの開発は、川重とヤンマーパワーソリューション(兵庫県尼崎市)、ジャパンエンジンコーポレーション(同県明石市)それぞれが独自に進めている。船舶に載せる燃料供給設備は川重が開発する。