日本維新の会の吉村洋文代表は20日午前、自民党の高市早苗総裁に電話し、連立政権樹立に合意する意向を正式に伝えた。同日夕に東京都内で会談し、連立政権合意書に署名する。維新は政策で連携していくものの入閣はせず、当面閣外協力とする。21日の首相指名選挙では高市氏に投票する方向だ。高市氏は女性初の首相に選出される見通し。これに先立つ19日に維新は常任役員会を開き、自民との連立政権樹立に関する判断を吉村氏と藤田文武共同代表に一任すると決めた。
吉村氏は、高市氏に電話で「ともに日本を前に進めましょう」と呼びかけた。大阪市内で記者団に明らかにした。
維新は高市氏との党首会談の前に国会内で緊急役員会と両院議員総会を開き、党内意見を踏まえて方針を正式決定する。藤田氏は19日の常任役員会後、記者団に「信頼関係は相当深まった上で明日を迎えられる」と強調した。
役員会は大阪市の党本部で開かれ、吉村、藤田両氏らが出席。政策協議の状況を報告した。藤田氏によると、慎重意見や反対は出なかった。