GPS監視で管理売春疑い逮捕

警視庁

 勤務するガールズバーの従業員だった20代女性に売春させたとして、警視庁保安課は15日までに、売春防止法違反(管理売春)の疑いで、住所不定の店長鈴木麻央耶容疑者(39)と従業員田野和彩容疑者(21)=東京都世田谷区=の男女2人を逮捕した。同課によると、衛星利用測位システム(GPS)を持たせて位置を監視し、客待ちさせたという。

 鈴木容疑者は「売春させていない」などと容疑を否認し、田野容疑者は認めている。同課は、鈴木容疑者が女性が客待ちしているか確認し、「立っている場所が悪い」との理由で暴行を繰り返すなどして新宿区歌舞伎町の大久保公園周辺で売春させていたとみている。

 女性は約3カ月間ほぼ毎日、計約400人を相手に売春させられていたとみられる。約600万円を得たが全て鈴木容疑者に送金していたという。鈴木容疑者は生活費として女性に3千円を渡し、支払いのレシートを提出させるなどしていた。

 女性は「身も心もぼろぼろで逃げる気力がなかった。人間として扱われていなかった」と説明している。

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