英ユダヤ教会堂襲撃、テロと断定

テロが発生したユダヤ教会堂付近に立つ警察官=2日、英中部マンチェスター(Peter Byrne/PA通信・共同)

 【マンチェスター共同】英中部マンチェスターで2日朝、シナゴーグ(ユダヤ教会堂)付近にいた群衆に車が突っ込み警察が包囲、信者2人が死亡した事件について、警察はテロだと認定した。現場で射殺した容疑者をシリア系英国人の男(35)と特定した。スターマー首相は「ユダヤ人に対する攻撃だった」と述べ、警戒を強化すると表明した。

 事件では車にぶつかられたり、ナイフで刺されたりして4人が重傷を負った。警察はテロ行為の準備、教唆などの疑いで30代の男2人と60代の女を逮捕した。

 2023年のパレスチナ自治区ガザの戦闘開始以降、英国で反ユダヤ主義関連の事件は増加傾向にある。反ユダヤ主義監視団体コミュニティー・セキュリティー・トラストによると、英国で今年前半に確認された反ユダヤ主義関連の事件は1521件に上った。同期比で過去最多だった24年前半に次ぐ多さだという。

 亡くなったのは53歳と66歳のいずれも男性。警察は3日、2人のうち1人が警察の発砲を受けていたと発表した。死亡との因果関係は明らかにしていない。

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