首都圏連続強盗のうち、千葉県の市川市と白井市の事件で実行役を担ったとして、強盗致傷や逮捕監禁などの罪に問われた高梨謙吾被告(22)の裁判員裁判初公判が2日、千葉地裁(水上周裁判長)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、被告が金欲しさから闇バイトに応募したと指摘。高齢者も含む女性らに執拗で苛烈な暴行を加え、心身に大きな苦痛を与えたとした。秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で「パトリック」などのアカウントから指示を受けていたという。
弁護側は、被告が結婚や離婚を経て、700万円以上の借金を抱えていたとし「当日まで強盗でなく特殊詐欺だと思っていた」と主張した。