「一番湯」奉納し繁栄を祈願

熊野本宮大社の「献湯祭」で本殿前の大だるに温泉の湯を注ぎ入れる宿泊施設の代表者ら=27日午前、和歌山県田辺市

 和歌山県田辺市の世界遺産、熊野本宮大社で27日、温泉の湯を神前に奉納し自然の恵みに感謝する「献湯祭」が開かれた。熊野本宮温泉郷の宿泊施設代表者らが、朝に泉源からくんだ「一番湯」を本殿前に置かれた大だるに注ぎ、業界の繁栄を祈願した。

 同温泉郷は、湯の峰、川湯、渡瀬の三つの温泉がある。湯の峰は熊野詣での参拝者が湯で身を清めた温泉として伝わり、世界遺産に登録された「つぼ湯」で知られる。

 参列した熊野本宮観光協会の名渕敬会長(61)は「地下から湧き出る大地の恵みに感謝した。熊野は世界遺産の中心的な場所。歴史、文化、自然とともにぜひ温泉を堪能してほしい」と話した。

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