職員殺害で施設側に賠償命令

大阪地裁が入る合同庁舎

 2021年に大阪市の住宅型有料老人ホームの事務室で、施設職員だった榊真希子さん=当時(68)=が入居者の男=当時(72)=にハンマーで殴られ殺害された事件を巡り、遺族が運営会社に対し安全配慮義務違反があったとして損害賠償を求めた訴訟の判決で大阪地裁は25日、請求通り約3950万円の支払いを命じた。

 松本展幸裁判長は判決理由で、男は事件前に他の入居者に暴行を加える傷害事件を起こしており、入居者や職員に対して粗暴な行為に及ぶ具体的な危険性があったと指摘。施設側は立ち入りが極めて容易な事務室の危害防止措置を実施しておらず、安全配慮義務が尽くされていなかったと判断した。

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