事務総長「国連は道徳の羅針盤」

国連総会一般討論で演説するグテレス事務総長=23日、米ニューヨークの国連本部(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】国連のグテレス事務総長は23日、国連総会一般討論の冒頭で演説した。創設80年の国連は、米国第一を掲げるトランプ米政権が拠出金を削減し資金不足に陥っている。グテレス氏は、国連の機能が制限され、平和の追求や気候変動などへの対応が十分でないと危機感を表明。「国連は道徳の羅針盤であり、国際法の守護者だ」と重要性を訴え、効率的な組織に改革する決意を示した。

 ロシアによるウクライナ侵攻やガザの戦闘の即時停戦も要請した。「結束する世界か。力こそ正義となる世界か」と述べ、国連主導で結束するよう加盟国に呼びかけた。

 グテレス氏は改革案として組織のスリム化を加盟国に提案している。

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