備中国分尼寺跡に「塔の遺構」

備中国分尼寺の建物配置

 岡山県古代吉備文化財センターは19日、同県総社市の国史跡・備中国分尼寺跡の発掘調査で、塔の遺構を確認したと発表した。寺は奈良時代の8世紀の創建だが、出土瓦の年代から塔は平安時代中期の10世紀に増設されたと考えられるという。

 センターによると、国分尼寺は聖武天皇の命で全国約60カ所に建てられた。既存寺院を転用した土佐国分尼寺(高知県南国市)などを除いて新設の寺院で塔は確認されておらず、今回が初の事例という。

 調査では、建物の礎石2点と、礎石を抜き取った跡を14カ所で確認した。礎石や抜き取り跡は縦横4列に並んでおり、建物は6・3メートル四方とした。

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