【カトマンズ共同】若者たちによる政府への抗議デモで辞任したネパールのオリ首相の後継の暫定首相に、同国で女性初の最高裁長官を務めたスシラ・カルキ氏(73)が12日就任した。デモ後の混乱で権力の空白状態となっている国政の立て直しを担う。大統領府によると、ポーデル大統領は同日、カルキ氏の助言に基づき下院を解散した。来年3月5日に総選挙を実施する。
地元メディアなどによると、カルキ氏はネパールやインドの大学で学び、弁護士としてキャリアを積んだ。2010年に最高裁の正式な判事になり、16~17年に長官を務めた。汚職への厳しい姿勢で知られている。