石破首相が辞任意向

石破茂首相(自民党総裁)は7日、辞任する意向を固めた。政権幹部が明らかにした。参院選大敗を受け、閣内を含む党所属国会議員や地方組織に総裁選前倒し要求が広がり、政権運営が立ちゆかないと判断した。自民は早期に総裁選を実施し、後任選出を急ぐ。

 首相は7月の参院選大敗直後「政治空白をつくるべきではない」と続投を表明。7月28日の両院議員懇談会と8月8日の両院議員総会で、日米関税交渉合意の実行を理由に続投方針を堅持した。アフリカ開発会議(TICAD)や、韓国大統領、インド首相の来日など外交日程に取り組み、9月2日の両院総会でも当面の続投意向を表明した。

 一方、自民は総裁選前倒しの是非を判断するため党内手続きに着手。8日に前倒しを求める党所属国会議員から書面の提出を受け、都道府県連の要求と合わせて結果を公表する予定にしていた。

 閣僚経験者や副大臣、政務官から前倒し要求が相次ぎ、臨時総裁選の実施に必要な過半数に達するとの見方が出ていた。首相経験者の麻生太郎最高顧問や、石破内閣の鈴木馨祐法相も前倒しに賛成すると表明した。

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