【北京共同】中国は3日、北京市中心部の天安門広場周辺で「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利80周年」の記念行事を実施した。習近平国家主席が演説し第2次大戦の「戦勝国」としての立場をアピール。軍事パレードを挙行し新型兵器を公開した。ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が出席して習氏の両隣に並び、中ロ朝3カ国の結束を誇示した。
習指導部にはロ朝への影響力を内外に示し、トランプ米政権をけん制する狙いがある。中国メディアなどによると、3カ国首脳が北京で軍事パレードを観覧するのは1959年10月の中国建国10年の記念式典以来で66年ぶり。ロシアのウクライナ侵攻が続く中、欧米は3カ国の連携に警戒を強めそうだ。トランプ米大統領は「米国に対して悪巧みをしている」と自身の交流サイト(SNS)に投稿した。
習氏は演説で「世界一流の軍隊の建設を加速させ、国家主権と統一、領土の一体性を断固守らなければならない」と述べた。抗日戦争で中国が大きな犠牲を払い世界平和に重大な貢献をしたと主張した。