「家庭教師のトライ」を運営するトライグループ(東京)が水俣病は「遺伝する」と教材に誤表記した問題で同社は2日、新教材作成のため新潟市で現地研修を実施した。母親の胎内でメチル水銀の影響を受けた胎児性水俣病患者の古山知恵子さん(60)が「二度と起こしてはならない。そのためにも子どもたちに正確に伝えてほしい」と筆談で訴えた。
トライ側は阿部正純執行役員や教材作成担当者ら8人が参加。手足が不自由で発話が困難という症状や、1人暮らしを望みながらも障害者施設での生活を余儀なくされている現状について古山さんの支援者から説明を受けた。研修後、阿部氏は「正確な情報発信に努めたい」と話した。