復興庁は2日、出先機関の福島復興局(福島市)を巡り、東京電力福島第1原発が立地する福島県双葉町に新たな拠点を2026年度に設置すると発表した。原発事故によって長期にわたり避難を強いられた被災地域の住民の帰還など、課題の解決に取り組むため体制を強化する。
伊藤忠彦復興相は「帰還者や移住者の目線で、買い物や医療福祉、学校などの生活環境の改善、営農再開、事業者支援を担う」と述べた。
双葉町と同じ沿岸部の浪江、富岡両町にある2支所を統合し新拠点を整備する。福島復興局に副局長のポストを設け、新拠点のトップとして常駐させる。
岩手、宮城の両復興局は26年度に廃止する。