名古屋市緑区で2月、飲食店経営の50代女性がライトバンにはねられ死亡した飲酒ひき逃げ事件で、名古屋地検は28日、殺意を持って女性を車で140m以上蛇行しながら引きずり死亡させたとして、殺人の罪で愛知県東郷町、無職斎藤晟将被告(26)=道交法違反罪で公判中=を追起訴した。愛知県警は自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で送検、地検は殺意を立証できると判断したとみられる。
起訴状によると、斎藤被告は木下晶子さん(58)をはねて車の底部に巻き込んだ。さらに駐車場まで146mほど時速約39キロで走行、殺意を持って蛇行しながら引きずり、多発外傷で死亡させたとしている。