厚生労働省は28日、来年3月までの新型コロナウイルスワクチンの供給量が約909万回分になる見込みだと専門部会に報告した。高齢者らを対象に定期接種が始まった昨年度の使用量約748万回分を上回り「適切に使用すれば不足は生じない状況」としている。昨年度と同様、10月1日から定期接種を始める方向で準備を進める。
ワクチンの内訳は、メッセンジャーRNA(mRNA)タイプが計約647万回分、組み換えタンパクタイプが約180万回分、mRNAが細胞内で複製される「レプリコン」タイプが約82万回分。
また季節性インフルエンザワクチンの供給量は約5293万回分で、近年の平均使用量を超えると見込んだ。