石川県警は27日、昨年元日の能登半島地震で土砂崩れが起きた同県輪島市町野町で、行方不明になっている男性の捜索を1年7カ月ぶりに再開した。林野庁によると、現場は能登地震による土砂崩落としては最大規模で、県警は直後に男性を捜したが、二次被害の恐れがあるとして中断していた。
行方不明になっているのは、伏木野茂雄さん=不明時(68)。同庁が工事車両用の道路整備に向けて現場の土砂を撤去するのに合わせ、捜索を再開した。伏木野さんの自宅付近で撤去作業が始まると、警察官が注意深く見守っていた。
伏木野さんの妹(67)は取材に「再び捜索してもらえることに感謝している。早く見つかってほしい」と話した。