【ニューヨーク共同】22日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は大幅反発し、前日比846・24ドル高の4万5631・74ドルと約8カ月半ぶりに終値の最高値を更新して取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に利下げを再開するとの期待感が広がり、買い注文が膨らんだ。
パウエルFRB議長がこの日の経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)の講演で、現在の金利水準は高く引き締め的だとし「金融政策の調整が必要になるかもしれない」と言及。政策金利を引き下げる可能性を示唆したとの受け止めが広がった。
パウエル氏の発言を受け、米長期金利も低下傾向となり、企業業績を後押しする要因になるとして、幅広い銘柄で買いが拡大した。前日終値からの上げ幅は一時970ドルを超えた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数も4日ぶりに反発し、396・22ポイント高の2万1496・53。
個別銘柄では、建設機械のキャタピラー、住宅用品販売のホーム・デポの上昇が目立った。通信のベライゾン・コミュニケーションズは売られた。