北海道旭川市は19日、国内の優れた彫刻作品に贈る「第44回中原悌二郎賞」に、中札内村の藤原千也氏(46)の「太陽のふね」(2024年制作)を選んだと発表した。市によると、旭川育ちの中原にちなんで1970年に創設した賞で、03年以降は隔年で開催。今回は23~24年度に発表された623件から選考した。
受賞作はフレームの周りに木を貼り付け、1本の巨木をつくり上げたもので高さ380センチ、横幅480センチ、奥行き1830センチ。内部は空洞で、上部の割れ目から太陽光が差し込む。選考委員会は「実にダイナミックな作品で、強い印象を付与する」と評価した。