セブン銀行と伊藤忠商事は18日、資本業務提携に向けた協議を始めると発表した。具体的な協議内容は明らかにしていないが、幅広い金融分野で協業を検討するとしている。伊藤忠傘下のファミリーマートへセブン銀のATMを導入することも模索するとみられる。
セブン銀行はセブン&アイ・ホールディングスの子会社だったが、6月にセブン&アイは非連結化すると発表。セブン銀行は他企業との協業を模索し、株式譲渡先の候補として伊藤忠が浮上していた。
セブン銀行はセブン―イレブンなどで2万8千台以上のATMを全国に設置している。本人確認書類の読み取りや顔認証機能などを備えた新型ATMを配備。キャッシュレス時代を見据え、幅広い事業を抱えて多くの顧客基盤を持つ伊藤忠との協議を決めた。
セブン銀行の担当者は「複数の企業と連携を模索したが、今後の持続的成長に向け、伊藤忠がよりATM事業を強化できる相手だった」と語った。
ファミリーマートには大手銀行などが出資するイーネット(東京)や、ゆうちょ銀行のATMが設置されている。