部員や指導者の不足に悩む地方のミニバスケットボールチームを支援しようと、日本バスケットボール協会などが新プロジェクトをスタートさせた。特別コーチの派遣や人工知能(AI)を活用した練習のサポートが柱で、初年度は鳥取県と沖縄県で実施。中央競技団体としては珍しい試みだ。
醇風女子クラブ(鳥取市)は2001年に全国大会に出場した実績のあるチーム。少子化の影響もあって部員が減少、現在は3人だ。近年は規定の選手登録数の8人を満たせず、公式戦に参加できない状況が続いている。南部町スポーツ少年団(鳥取県南部町)も、前監督の退任により存続の危機に直面。春から急きょ資格を取得した保護者が監督を務めてきた。
こうした中、日本協会が両チームを「マッチング」して合同チームを結成。来年3月末まで月1度、選手が集まっての練習会を実施することが決まった。コーチとして派遣されるのはBリーグでプレー経験がある木村嗣人さん。週1度のリモート練習も行う。
合同チーム結成で選手数は8人を超え、今後は試合出場への道も開けそうだ。