【ダカール共同】西アフリカ・セネガルのジョマイ・ファイ大統領(45)が17日までに、首都ダカールで共同通信と単独会見した。20日からの横浜市でのアフリカ開発会議(TICAD)に出席すると明言。日本にデジタル分野の支援を期待するとし「才能ある若者が多く、日本の助力を得て人材育成を進めたい」と話した。昨年4月の就任後、日本メディアのインタビューは初めて。
人口増加が続くアフリカでは若年層が多く、今回のTICADは「若者・女性」がテーマの一つ。人工知能(AI)を含むデジタル分野の日本の技術活用も議論される。ファイ氏は「アフリカと日本の連携を強化し多様化する絶好の機会」とTICADを評価。インフラなどの投資も求めた。
ファイ氏は昨年3月の大統領選に野党候補者として出馬し勝利。2000年、12年に続きセネガルで3度目の選挙による民主的な政権交代が実現した。セネガル史上、最年少大統領となったファイ氏は「活力ある市民社会と、自由な報道機関の存在が重要な役割を果たしている」と説明した。