最年少遺族の3歳「お参りに」

全国戦没者追悼式を前に取材に応じる最年少参列者の片山純矢ちゃん。右は曽祖母の伊藤早苗さん=15日午前10時21分、東京・日本武道館

 全国戦没者追悼式に参列した最年少遺族は、高祖父伊藤正夫さんが32歳の時にフィリピンで戦死した三重県いなべ市の片山純矢ちゃん(3)で、家族4世代で出席した。報道陣が参加の目的を問いかけると「お参りに来た」と答えた。

 正夫さんは特攻艇「震洋」の部隊に所属していた1945年2月、米軍と交戦中に亡くなった。

 曽祖母の伊藤早苗さん(85)は遺影を見せて戦争について説明したという。「今は理解が難しそう。将来、戦後80年の節目にこの場へ来たことを思い出してほしい。私のような遺児を出さないためにも」と願った。早苗さんが「戦争は駄目ね」と語りかけると、純矢ちゃんも「戦争はやったら駄目」と応じた。

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